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事前確定運賃、年内に認可・実施

 今回は「事前確定運賃、年内に認可・実施」を書こうと思います。

 国交省が「事前確定運賃の意見募集」に入る様です。期間は4月5日までの様ですが期間が少し短い様に感じますが・・・一般の方はこの「意見募集」を知っているのでしょうか?

 この「事前確定運賃制度」の目的は、「利用者が渋滞を気にせずに、確定した運賃で安心して乗れる様にする」のが趣旨だそうです。

 「事前確定運賃」はタクシー運賃の一類型として位置付け「距離制運賃の適用を想定した運送をする場合、旅客の求め、又は同意が有る時適用出来る」としています。何て事は無く、客が求めた時には事前確定料金を適用できる・・・デス。

 利用者も乗務員も気になる運賃の算出方法は「利用者が配車アプリの電子地図で乗車地と降車地を入力し、その間の推定走行距離を基にした距離制運賃に、運輸局が年度ごとに定めた係数を乗じ、1円単位を四捨五入する」事により算出するそうです。

 利用者には事前に示す主要経由地点は、幹線道路、交差点、有料道路入り口などの様です。各種割引を適用する時は、割り引く前と後の金額を明らかにする様で、乗務員はルート・地点などを逸脱せずに走行する事が求められる様です。

 利用者の都合でルートを変更する時は、事前確定運賃による運送をその時点で終了し、同運賃を収受し、そこからメーターを入れ直して新たに距離制運賃でスタートする様で、逆に運転手の都合でのルート変更は利用者の了解のもと可能ですが、事前確定運積しか収受出来ない様です。

 事前確定料金の実正実験は、2017年8月7日~10月6日での2ヵ月間、東京時別区・武三で、日交、Km、大和、第一の大手4社が行っていました。

 国交省の自動車局旅客課は「情報通信技術を利用した新たなタクシーサービスが期待されており、配車アプリの普及はタクシー事業の発展には不可欠」としています。実証実験には車両数4,648両、事前確定運賃を適用した利用回数7,879 回、事前確定運賃総額39,915,410 円、となっています。

 利用者の特徴は、それまでタクシーをほとんど利用しなかった方又は月に 1~2 回程度の利用の方が多く利用されており(全体の約 3 割、とくに 20 代においては全体の約 5 割)、約 7 割の利用者が「本格導入されたらまた利用したい」と回答している様です。

 又、当たり前ですが最も多かった理由は「値段が決まっていて安心であること」です。

 料金算出に用いる係数とは不確定な時間併用部分を考慮したもので統一係数です。1ヵ月以内に申請を受け付けた事業者の運賃収入実績などを考慮して算出する様で、申請書には「配車アプリの概要資料」、「直近年度の輸送実績」の添付を求める様です。

 ここ迄を考えてみると、国交省は事前確定料金を「確定した運賃で安心して乗れる様にする」と言っていますが、決して安い料金とは言っていません。換言すれば、事前確定料金は配車アプリに依存していてアプリが違えば運賃も変わるので、決して安価な料金、各社統一料金では有りません。

 おそらく実証実験に参加した事業者でも同じ乗車地、降車地でも料金に違いが有ったはずです。

 国交省も言っています。「配車アプリを活用した新しいサービスは若年層を中心とした新たな顧客層への遡求に効果があると考えられます」・・・と。

 結局、事前確定料金はその料金が高い物なのか、安い物なのか、はアプリに依存していて、事前確定料金=安価な料金、では無く、事前確定料金=安心な料金・・・なので、事前確定料金は事業者の実績と「使用する配車アプリ頼り」の様です。草

 乗務員に不都合が無ければ良いんですけど。

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