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「グーグルの脅威」

 今回は「グーグルの脅威」を書こうと思います。

 トヨタ自動車の豊田章男社長は、「今は、グーグルやアップル、アマゾンといった新しいプレーヤーが登場していて、今のライバルは車を造る企業ではなく、テクノロジーを生み出す企業だ」と言っています。

 今の車は極端に言えばエンジンに車輪が付いている乗り物で、それが将来はパソコンに車輪がついている乗り物になるという事でしょうか。なんでも今の車の部品数は3万点くらいに上るそうですが、電気自動車になると部品数が1/3の1万点くらいになるそうです。

 自動車業界は今、「コネクティビティ=通信と車の接続」、「オートノマス=自動運転」、「シェアリング=共有サービス」、「エレクトリックモビリティ=電動化」という4つの変化が同時多発的に起きていて、まさに100年に1度の大転換期が到来しているそうです。

 これらには全て最先端のコンピュター技術が必要になる様です。これらの新技術が組み合わされると、ロボットタクシーや無人運転のライドシェア、自動配送の物流など、新しい事業領域が生まれるでしょう。

 これらは、MaaS(マース)と呼ばれ、モビリティー・アズ・ア・サービス(Mobility as a Service)の略で、「モビリティのサービス化」などとも言われてい ます。これは、、移動手段を自動車の所有という「モノ」で提供するの ではなく、「サービス」として提供することを指します。

 そう考えると、自動運転の領域においてカギを握っているのが、データ解析やディープラーニングが開発です。トヨタなど旧来の自動車会社にとってその脅威となっているのがグーグルです。

 グーグルを傘下に持つ持株会社アルファベットの自動運転開発子会社ウェイモは、今年2月までに公道での実走行距離が800万キロメートルに達したそうです。シミュレーションでの走行経験と合わせて、他の自動車会社を圧倒する走行データを蓄積しています。

 ウェイモは、公道試験56.6万キロメートルの間の自動運転が解除され人間が介入するのが63回だったそうです。単純計算で平均9000キロメートルを人間の介入なしに自動走行できたことになります。この距離は米ゼネラル・モーターズ(同2000キロメートル)や日産自動車(同300キロメートル)を大きく上回るすうじです。

 アメリカの格付け会社が行った結果を見ると、技術力や市場開拓戦略など合計10項目から判断され、ウェイモやGMらが属するのは、自動運転開発で先頭を走る「LEADER(リーダー)、トヨタなどはリーダーを追う2番手グループ「CONTENDER(競争相手)」、ホンダや米テスラなどは最後の「ALLENGER(挑戦者)」に位置づけられています。

 あの話題のテスラが最集団とは驚きです。テスラがこの結果になったのは、オートパイロットシステムの誤作動が減らないことや、生産トラブルによる資金繰りへの懸念などを総合的に判断したそうです。

 それにしても、おそるべし「グーグル」=「アルファベット」=「ウェイモ」です。そして、日本のトヨタにも頑張ってほしいものですが、トヨタの社長が言っている様に、今のライバルは車を造る企業ではなく、テクノロジーを生み出す企業です。という事は、今のライバルはグーグルです。

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