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「規制のサンドボックス」

 今回は「規制のサンドボックス」を書こうと思います。

 サンドボックスの意味は、コンピュータセキュリティ技術において、外部から受け取ったプログラムを保護された領域で動作させることによって、システムが不正に操作されるのを防ぐセキュリティ機構のことをいい、本来はコンピューターのセキュリティに関する用語の様です。

 しかし、この「規制のサンドボックス」はのサンドボックスと呼ばれるサンドボックスは規制緩和策(かんわさく)の意味で、新事業をやってみたい企業を後押しするために、政府が規制を一時的に停止する制度になります。

 サンドボックス=砂場の意味が有り、砂場は子供が砂遊びするの場所なので、それをたとえて、企業が自由に新事業を試せることからこう呼ばれます。英国やシンガポールが導入しています。

 平成29年2月21の日第28回国家戦略特別区域諮問会議において、「自動走行や小型無人機等の「近未来技術」の実証をより円滑かつ迅速に行えるよう、諸外国の「規制の砂場(レギュラトリー・サンドボックス)」を参考に、国家戦略特区において安全性に十分配慮しつつ、事前規制・手続の抜本的見直しなどに より実証実験を集中的に推進するための具体的方策について、改正法案施行後1年以内を目途として検討を行い、その結果に 基づき、特区において必要な措置を講ずる。」としています。

 この「規制のサンドボックス」が今月11日に、「国の許認可規制一時的に停止して、革新的な事業・サービスを試験的に始める制度の創設が、衆院経産委員会で審議されました。

 タクシー業界にも関係が有る「自家用車ライドシェア」が対象になるかどうかについて、「ライドシェアの申請も可能。分野を限定しない」と経産大臣は回答しています。

 その上で、「実証には安全を担保し、期間・場所・方法を限定する」と付言しました。この規制のサンドボックスの事象対象には、ドローン、自動運転、遠隔医療などが候補に挙がっていました。現在、世界18ヵ国で導入されていて、主に金融分野、フィンテック(金融とITの融合が中心に行われ、分野を限定していない国は無いそうです。

 この制度の創設は、経産省が立案した「生産性向上特別措置法案」と「産業競争力強化改正法案」に盛り込まれました。

 共産党は強く批判しました。ウーバーについても「ウーバーの自動運転が実験中に死亡事故を起こしている」と批判し、ウーバーやリフトが同制度に乗り出す事に危機感を表明しました。これに対し担当大臣は、「ウーバーは今、日本において連携すると考えている。日本でどんなビジネスになるのか、よく見守る」と述べ、議論は平行線の様でした。

 共産党はどうもウーバーの様な自動車のライドシェアには否定的な様で、ウーバーが大嫌いなタクシー王子の味方?・・・の様です。

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