「夜はどう走る？」

　ようやく「夜はどう走る？」を書く事が出来ました。運転手のブログを見ていると、「東京特別区」の運転手のブログが多い様な気がします。「東京特別区（２３区）」は別格です。
時々行きますが、客もタクシーの台数も多くて私が勤務している「京浜交通圏」と比べると、おそらく営収で１日１万円位は違うでしょう。東京の平均営収が４６０００円だとしたら「京浜交通圏」の営収は３６０００円前後ではないでしょうか？

　しかし基本的に営収を上げる為には「流し」の営業が基本になるのは変わらないと思います。

　この３６０００円位の営収を５００００円前後に上げるのには、より多くの乗車回数を稼ぐか、なるべく客単価を上げるしか無いと思います。

　その日の客単価を上げる為には、割増し始まる午後１０時以降にどの位多くの客を乗せられるか又はロングをどれだけ掴むかに掛かって来ます。

　私が夜勤をしていた時は、夕方６時頃出庫して平均して翌４時頃帰庫していました。
平均すると１日４万円前後の営収が有り、月の営収は８５万円〜１００万円の間で、良い月と悪い月の差は１５万円も有り、税込み給料だと９万円も差が有りました。

　その位夜の営収は昼より水物です。１２時まで調子がよくて３万円持っていて、「今日は５万円は行くだろ〜」と思っていても、営業が終わったら３５０００円だったり、１２時まで調子が悪くて１５０００円しか持っていなくて「終わった〜（泣）」と思っていたら結局５万円出来ていたりなんて事はちょくちょく有ります。・・・本当に水商売です。

　私は夕方６時に出庫して１０時までに１５０００円、１２時までに２５０００円、４時まで４万円を目標にしていました。（メーターです）

　大きな括りをすると、１２時迄の６時間で２５０００円、４時までの４時間で１５０００円となります。

　それ迄の売上を見て、悪かったら「ターミナルの駅付け」の最終電車に掛けます。・・・勝負です。１０日連続でワンメータなんて事も有りました。その時は速攻戻ってもう１勝負です。

　金曜日や土曜日の最終電車位の時間帯は、タクシー乗り場が空になる事まま有ります、特に雨の日は駅のタクシー乗り場は空になり易くタクシーの流れも良いと思います。

　結局何が言いたいかというと、昼間より客がいるポイントが少ないのでポイントを絞り易いという事です。逆に運転手はそこに向かって車を走らせるので車も多くなります。

　「駅付け」でロングを引くか、「流し」でロングを引くかはマジ「運」です。「運」を割合で捉えると、営収に対する「運」は昼より夜の方が大きいと私は思います。

　５０回乗せて５万円の運転手と、ロング３万円の客を乗せて１０回で５万円の運転手ではどう考えてもその日は１０回で５万円の運転手の方が「運」が良いと思いませんか？

　その可能性が高いのが夜だと私は思います。

　長くなりましたので、続きは次回にします。